リボフラビン(ビタミンB2)

riboflavin_Eyechatch 栄養解説
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基本情報

リボフラビンは水溶性のビタミンB群の1つであり、ビタミンB2としても知られています。
食品中のリボフラビンの90%以上がリン酸が一つ結合したフラビンモノヌクレオチド(FMN)またはFMNにAMPが結合したフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)の形をしています。
食事摂取基準は、リボフラビン重量として設定されています。

機能

リボフラビンはTCA回路(クエン酸回路)、電子伝達系、脂肪酸の酸化等のエネルギー代謝に関わっています。
ビタミンB6からピリドキサール5′-リン酸への変換にはFMNが必要です。
また、アミノ酸であるトリプトファンからニコチン酸(ビタミンB3)への変換にはFADが必要です。
さらに、リボフラビンは、血中のアミノ酸であるホモシステインの正常なレベルを維持する機能も報告されています。

摂取量の過不足によるリスク

摂取不足によるリスク

  • リボフラビン欠乏症(アリボフラビノーシス)の徴候と症状には、皮膚障害、高血症、口と喉の浮腫、口角炎、口角炎(唇の腫れ、ひび割れ)、毛損失、生殖障害、喉の痛み、および肝臓や神経系の変性があります。
    リボフラビン欠乏症の人は、他の栄養素が不足していることが多く、これらの兆候や症状は他の欠乏症の症状の可能性があります。
  • 重度のリボフラビン欠乏症は、フラビン補酵素のレベルの低下を通じて、他の栄養素、特に他のビタミンB群の代謝を損なう可能性があります。
    また、長期にわたる場合、貧血と白内障が発症する可能性があります。

過剰摂取によるリスク

  • 通常の食品を摂取している者で、過剰摂取による健康障害が発現したという報告はありません。

摂取量

必要量

尿中にリボフラビンの排泄量が増大し始める最小摂取量を推定平均必要量とし、エネルギー産生に関与するビタミンであることから推定平均必要量を算定するための参照値は0.50mg/1,000kcalとされました。
妊婦の付加量は0.20mg/日とされています。
また、授乳婦の付加量は、0.50mg/日とされています。

上限量

リボフラビンは水に溶けにくく、吸収率は摂取量が増加するとともに顕著に低下し、過剰量が吸収されても余剰のリボフラビンは速やかに尿中に排泄されることから、多量摂取による過剰の影響を受けにくいことから策定されていません。
なお、単回のリボフラビン投与による吸収最大量は、約27mgと報告されています。

推奨量

推定平均必要量に推奨量算定係数1.2を乗じた値とされています。
妊婦の付加量は0.30mg/日、授乳婦の付加量は0.60mg/日とされています。

摂取源

リボフラビンは、卵、赤身の肉、牛乳、ナッツ、緑黄色野菜に豊富に含まれています。
ほとんどの食品のリボフラビンはFADの形をしていますが、卵や牛乳は主に遊離リボフラビンの形をしています。
リボフラビンは水溶性ビタミンのため、調理用の水を捨てると多量のビタミンが失われます。
また、熱には強いですが紫外線と可視光線はリボフラビンとその誘導体を急速に不活性化する可能性があります。

注意

リボフラビンの溶解性と消化管で吸収される能力が限られている可能性があるため、観察可能な毒性を持っておらず、医薬品と相互作用があることは知られていません。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました!
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このページは、厚生労働省の日本人の食事摂取基準と、ODSのDietary Supplement Fact Sheetsの各栄養素ごとの情報を参考にし作成しています。

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