パントテン酸(ビタミンB5)

pantothenic-acid_Eyechatch 栄養解説
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基本情報

パントテン酸(ビタミンB5)は、水溶性ビタミンの一つです。
ほとんどのパントテン酸は細胞中で補酵素A(CoA)の形をしています。
食事摂取基準は、パントテン酸の重量で設定されました。

機能

パントテン酸は、補酵素A(CoA)やアシルキャリアタンパク質として糖や脂肪酸の代謝に関わっています。
また、補酵素AはアセチルCoAとして多くの酵素反応に関与しています。

摂取量の過不足によるリスク

摂取不足によるリスク

  • パントテン酸は、ほとんどの食品中に存在するため、欠乏症を発症することは極めて少ないです。
  • パントテン酸が不足すると、細胞内のCoA濃度が低下するため、成長停止や副腎傷害、手や足のしびれと灼熱感、頭痛、疲労、不眠、胃不快感を伴う食欲不振などが起こります。

過剰摂取によるリスク

  • 通常の食品を摂取している者で、過剰摂取による健康障害が発現したという報告はありません。
  • パントテン酸カルシウムと同時に、ニコチンアミド、アスコルビン酸、ピリドキシンを大量に3か月間与えた実験では、一部の者が、吐き気、食欲不振、腹部の痛みを訴えました。

摂取量

必要量

パントテン酸欠乏症を実験的に再現できないため、必要量は設定されませんでした。

上限量

特定の条件下において過剰摂取によるリスクが発現しますが、上限量を設定できるだけの十分な報告がないため、上限量は設定されませんでした。

目安量

平成28年の国民健康・栄養調査の結果によると4〜6mg/日であり、この摂取量で欠乏が出たという報告はないため、この値が目安量とされました。
妊婦と授乳婦については、日本の妊婦および授乳中の女性における水溶性ビタミンの尿中排泄レベルの報告データから算出され、その中央値が目安量とされました。

男性女性
18~49(歳)5mg5mg
50~(歳)6mg5mg
妊婦-5mg
授乳婦-6mg

摂取源

パントテン酸は、ギリシャ語で「どこにでもある酸」という意味で、多くの食品に存在しています。
特に内臓肉、キノコ、乳製品、全粒穀物に多く含まれています。
ただ、酸、アルカリの存在下では熱に弱い特性があるため、調理法には注意する必要があります。

注意

観察可能な毒性を持っておらず、医薬品と相互作用があることは知られていません。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました!
本ページでわからない点などがあれば、お気軽にお問い合わせページよりお問い合わせください。
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このページは、厚生労働省の日本人の食事摂取基準と、ODSのDietary Supplement Fact Sheetsの各栄養素ごとの情報を参考にし作成しています。

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